エイズの歴史はチンパンジーから始まった

1981年に初めてエイズが報告されて世界を驚かせました。それから急速に拡大することになり、今では世界的な問題になっています。そして1985年にはアメリカで有名人がエイズを原因で死亡しています。日本でも1987年に神戸で感染した日本人女性が発見され、例外ではなくなりました。その後も感染者の割合は年々増加していて、早急な対策が必要な状況です。その起源はとても不思議なものからと言われています。

それまでは騒がれなかったこの病気はどこから来たのでしょうか。その起源はチンパンジーと言われています。エイズはHIV、ヒト免疫不全ウイルスが原因で発症します。サルにはもともとSIV、サル免疫不全ウイルスと言うものへの感染があったとされています。そのSIVに感染しているチンパンジーの血液を介して人の血液に入り込み、種の壁を超えて人間に感染してHIVに変化したことが起源であると言うことです。普通は血液を浴びるようなことはありませんが、アフリカでは霊長類を食べる文化があり、狩猟している時や調理している時など血液感染のリスクがあると言えます。

本来であれば種が違うことで、感染するウィルスが異なります。そのため、いくら血液を浴びたとしても影響することはありません。この時におきた奇跡として、種を超えたことがあります。一度このようなことが起きると、人間へのリスクが高まり、拡大を防ぐことが難しくなります。現在でも他の種からうつることで変異する恐れは否定できません。同じように新たな病気が拡大するリスクは潜在的に残っていて、注意が必要な状況です。未知の病気は対応が遅れることで押さえ込みが効かないことがあり、とても危険な状況になります。そのため、できる限り加熱したものを食べるのはリスクマネジメントの一つです。

このようにして人間に感染するウィルスに変化したことで一気に拡大することになります。まずはアフリカで拡散することになりました。当時働いていた黒人労働者を調べたところ高い確率で感染していることがわかりました。過酷な労働を強いられていた黒人奴隷は、売春にとって精神的な癒しを求めていたため急速に拡大することになったようです。その後黒人奴隷が都市に移り、さらに場所を変えて拡大することになります。都市売春によって多くの感染者を生み出すことになり、加速的に拡散することになりました。

アフリカで広がったあとは、アメリカなどの外へ拡散することになります。黒人奴隷として使われるようになったものの中には感染しているものがいて、都市売春による性行為や治療などの血液感染によって感染者を増やしていくことになります。1981年に男性同性愛者の新聞で、同性愛者の肺炎が特集されエイズの最初の報告例となっています。日本では1985年に長野県でエイズに感染したフィリピン女性が発見され、認知されるようなりました。その2年後に日本人初のエイズ患者が発見されています。その後も渡航者などによって国内でも拡大していくことになります。