そもそもエイズはどうして感染するのか

心配している男性

エイズの原因となるHIVは、人からしか感染しません。血液や精液、膣分泌液、母乳に含まれていますが、健常な皮膚に触れても問題ありません。直接それらが交わるような場合にリスクが高まります。最も割合の高い感染経路は性行為によるもので、全体の8割です。感染源や感染経路に何があるのかを知ることで予防することができます。

性的感染は、高い確率で発生します。男性の同性愛者に多く見られるのはアナルセックスをするからと言われています。男性器を腸内に挿入し機械的に動かすことで腸の粘膜が傷つくことがほとんどです。キャリアの精液から腸の粘膜に移動したウィルスは、粘膜の傷口から血液内に侵入します。異性間の性交でも膣分泌液と精液が交わるので十分にリスクが高い状態と言えます。

オーラルセックスはリスクが低いと言われていますが、感染しない保証はありません。口内炎などの傷がある状態で行なっていると、そこから入り込むことは否定できません。健常皮膚でも傷がある場合には要注意です。万が一キャリアの人に触れるときは、傷がないかを確認してからにしましょう。もし、心配ならゴム手袋などをつけると安心です。性行為の時もコンドームを使うことで安全性を高めることができます。

次に怖いのが血液感染です。輸血用血液や注射器具の共有が感染源となることもあります。日本ではあまり見られませんが、麻薬を打つために注射器具の共有をすることで感染したと言うケースもその一つです。医療機関で落ちている注射器具を拾って怪我をしたなんて感染経路も否定できません。海外に行く時には、親切心で行なったことが仇となることもあるので注意しましょう。国内での輸血用血液については、厳重な検査が行われているため感染リスクはないと言っても良いでしょう。そのほかに考えられる感染経路としては、キャリアの人を傷つけて血液がついた釘などの鋭利なもので、怪我をした時です。もしその事実がすぐわかるようならすぐに投薬治療をして感染の危険を避けることが重要です。

母子感染も少なからずあります。出産の時に産道で起こることや、母乳で感染すること、胎内でもおきてしまう恐れがあります。最近では対処方法が確立していて、0.5%未満まで母子感染のリスクが低下しています。母体のウィルスを投薬により検出できないレベルまで低下させ、出産後は人工乳哺育を行います。これにより感染者の出産を諦める必要がなくなりました。

いろいろな感染経路がありますが、そのリスクは頻度により異なります。感染する可能性としては輸血が最も高く、9割の高確率です。そのほかのケースはいずれも1%以下であり最も多いと思われるアナルセックスでも0.5%です。それでも増加傾向にあるのは、それだけ多くのところで行われているからです。感染しないためにはコンドームなどを使った安全性の高い性交を心がけることと、定期的な検査を受けることです。関心を持つことによって被害を最小限に抑えることが可能です。